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汚染された世界で考えること

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絶望してしまいそうな言葉ですが、、、

端的に言えば、もとから十分に汚染されていた世界に、福島原発からの放射能でさらに汚染が拡大している状況を、どのように考えるか、という話です。

たとえ変な人だと言われてもいいから、自分の判断を貫くこと。別にスピリチュアルな話をしたいわけではないのですが、状況を冷静にとらえて、自分で判断したあとは、絶対に後悔しないことが大事。

最近、質問をされるが多いので、私自身がどう判断して、どのような生活をしているのか、たまに少しずつ書いていきたいと思います。

はじめに、ここまでの経緯です。
札幌で情報発信による地域活性化に取り組むNPO法人に関わり、コミュニティFM放送のパーソナリティや、子育て中の方のためのミニコミ紙の編集などに携わり、一人の市民として何を考え情報発信していくかを考えて、東京、横浜と居を移し、一人の市民として何を考え情報発信していくかを考え、横浜でインターネット放送に取り組んでいました。

簡単にインターネット放送ができるUSTREAMを使って、食と農と流通を考える番組「今週のやさい」や、「神奈川にも基地があるんだよねTV」を立ちあげました。

国内の流通・経済すべてを脅かすTPP(環太平洋パートナーシップ協定)の問題点を探る取材を続けているところに東日本大震災が起こりました。

TPPの問題をわかりやすく指摘したJA神奈川のパンフレットはこちら
TPPの問題をわかりやすく解説した中野剛志氏の講演はこちら

3月11日の午前、JA神奈川に取材に行き、まとめをしている時に、東日本大震災が起こりました。
震災の瞬間の映像はこちら

3月13日、神奈川にも基地があるんだよねTVでは、横須賀基地に配備された原子力潜水艦や原子力空母の事故を想定して活動していた瀧川君枝さん(放射能から子供たちと未来を守る会)、澤園昌夫さん(原子力空母横須賀母港化の是非を問う住民投票を成功させる会)をゲストに、「緊急特番 放射能から身を守る」を放送しました。

3月15日早朝、横須賀港で放射線数値が異常に上昇したことを受け、約1ヶ月間、地元の北海道に疎開し、札幌で立ち上がったインターネット放送「SapporoSinsaiTV」の活動に関わり、4月中旬に仕事の都合で横浜に戻ります。

フリーランスとして映像制作をする日常の仕事と、脱原発のデモの撮影とUSTREAM配信をしながら、ここでこのまま生活していてよいのか、同じ不安を抱える方はいないものか、今困っているのは誰だろうか、私には何ができるのだろうと考え、お子さんのいる保護者の方が希望する場所の放射線量測定を思いつきます。

神奈川県内の放射能測定の結果一覧
放射能測定後の保護者へのインタビュー

この2ヶ月ほどで、神奈川県内で60名ほどのお母さんとお会いしました。放射線量測定を希望してご連絡をいただいた方なので、ある程度意識は高く、お子さんを守りたい気持ちがとても強い方たちです。

その中で、3名はすでに西日本へ移住されました。いずれも、お母さんとお子さんでの移住、お父さんは関東に残り、お仕事を続けています。夏休みの2~3週間、関東を離れて生活をしている方も多いです。

関東からの脱出を考えているのは、お子さんのいる方だけでなく、子どものいない私の友人にも多いです。
しかし、考え過ぎ、気にしすぎ、怖がりすぎ、大丈夫、と言う人も多くいます。

私自身は、北海道や西日本に比べると放射線による被曝リスクは高いのは必至ですから、関東は必ずしも安全ではないと思っていますし、関東を離れたい人、離れられる人は、なるべく早く離れたほうがよいと思います。
それは、被曝の問題もとても大きいですが、同様に目に見えないストレスや恐怖で精神的につらくなってしまうことも同じくらい大きいと思うからです。

私は、仕事・生活を考えると、もうしばらくは関東で生活をする予定です。今のところは。
神奈川、横浜という街が気に入っているというのもあります。
しかし、放射線量を見るに、やっぱり順調に、毎日被爆中です。
一時期より線量は下がっていますが、横浜市環境創造局の発表で27~31ナノグレイ/時、私の線量計(RADEX-RD1503)では屋外はだいたい0.1マイクロシーベルト/時くらいあります。ここ1ヶ月以上、このくらいの値が続いています。

その線量を高いと考えるか、低いと考えるかは人それぞれですが、福島原発からの放射線が空気中にあるのは確実です。では、どうするか。

私の場合は、右往左往し、「震災以前より少し気をつけるが、それほど変わらない生活をすること」に落ち着きました。

私の言う、震災前とそれほど変わらない生活は、他人から見るときっと「ちょっと変な人」レベルだったと思いますが。。。

例えば、ファーストフードは食べない、大手のチェーン店系レストランには行かない、、外国産のものは基本的に食べない、肉や魚や果物はあまり食べない、冷たいものはあまり食べない・飲まない(ビールは例外)、砂糖はあまり使わない、エアコンはあまり使わない、合成洗剤は使わない、炭酸飲料は飲まない(ビールは例外)、とか。

札幌で暮らしている頃、周りの上司や先輩、市民活動の仲間など、食にこだわりの強い人ばかりで、「おいしい食」について、たくさんの知識と、たくさんの差し入れをもらいました。

同時にいろいろな本買ってはいけない (『週刊金曜日』ブックレット)やウェブサイトなどで調べて、おいしいものと、身に付けて心地よいものと、あまり汚染されていないものの整合性がつきました。少しずつ財布と相談しながらの改善だったので、時間はかかりましたが、ちょっと面倒でも、きちんと良いものを選べば、食事はもっと楽しくなる。調味料や食材に気を使うと、少しの量で心や体が満足するのがわかるので、食べ過ぎることもなくなりました。

放射能汚染の問題はとても深刻ですが、それ以前にも、農薬、食品添加物、化学調味料など、汚染物質や有害物質はたくさんありました。
今やリスクは2倍です。放射能は国内の基準値も暫定のままですし、低線量被曝の前例が少ないため、何が起きるかわからない状況です。

ですが震災後に、自然食やマクロビ、ヨガ、食育、いくつかのカテゴリで活動している方の発信する情報で、やはり少しずつ整合性がついてきたように思います。
被曝すると、免疫力が低下してあらゆる病気にかかりやすくなります。その対策として、まず自然食で体の抵抗力や免疫力を高めておくと、放射線による内部被曝も最低限に抑えられるということ。

まったく汚染されていないものを選ぶのは、ほぼ無理です。
なるべく放射能汚染されていない食材を選びながら、さらに、なるべく放射能を体内に取り込まずにすむような工夫をするということ。

そんな話を震災後、同じ時期に北海道と沖縄、場所は違えど疎開つながりで、ツイッター上から会話がはずんだオーガニックコスメアナリストの石川マキさんと話したことから、「今週のやさい・風評被害緊急特番」にゲスト出演していただき、自然食で放射能に負けない体づくりセミナー開催に至りました。

石川さんの勢いあるトークは、最初はびっくりしますが、サバサバしてて気持ちいい人です。
いつも色々質問攻めにして、教えてもらっています。

最後は宣伝になってしまいましたが、7/29(金)・31(日)の自然食で放射能に負けない体づくりセミナー、参加者募集中です。
詳細はこちらから
抵抗力・免疫力を上げるのには、代謝をよくする腹式呼吸も使えます。あまり知られていませんが。こちらは私が講師をします。29日(金)石川さんのセミナーの後、お昼をはさんで開催します。2つ連続の参加もできます。
詳細はこちら

次は、朝食について書こうと思います。
by channelp | 2011-07-22 00:57 | BLOG
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