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走り出してから考える

いつも、そうなのである。

気づいたときには、なにか始めていて、ふと我に返って驚く。

動かずにいられなくなるほどの衝動に突き動かされて、それは生きているというより、衝動によって生かされているという感覚の方がすんなり当てはまる。

気づいたら、「『ザ・コーヴ』上映を支持する会・横浜」を、立ち上げた。

近くの小さな映画館が、心無い団体から攻撃されている。

札幌のフリースペースATTICの運営メンバーだった頃、そこは映画の自主上映もやっていて、興行の大変さや面白さをたくさん教えられた。大きな会場での自主上映のボランティアも経験した。

映画上映で収益を出すことは、とても大変だと思う。

最近は映画館にもよく行くが、混雑してることはまずない。私が観る映画のせいかもしれないけど。

どこへ行っても同じ雰囲気の大手シネコンより、個性ある小さな映画館が好きだ。

映画の上映をめぐる問題を追っていたはずが、上映を決めたことで妨害を受けている横浜ニューテアトルを守りたいと思うようになった。

「『ザ・コーヴ』上映を支持する会・横浜」を、立ち上げ、賛同署名を集めている。
http://blog.livedoor.jp/movie_fun_yokohama/

ネット系右派団体の抗議は一段落して、7月3日から上映開始ということも決まり、安心していたらそれは大間違いだった。

既存右翼団体の街宣抗議が始まった。選挙期間中は街宣車が動かせないから、次はどんな抗議がくるのかわからない。ここからが正念場なのだという。

賛同を呼びかけ、集約し、会のブログに掲載し、賛同メッセージを横浜ニューテアトルに送り、その日の妨害状況を聞き、ブログを更新する。

3日間で70近い署名をいただいた。これは多いのか少ないのか。きっと多いとはいえないのだろう。でもひとつひとつ目を通し、あたたかいメッセージに胸が熱くなる。

たくさん集めたいなら、マスコミの力を借りるのがよいのだろう。リリースを送っても、あまり反応がない。ここで悩むのは、ポートサイドステーションという私が勤務する「地元メディア」が立ち上げた会ということ。

メディアがメディアを取材することは少ない。いくら地元の小さな市民メディアといえども、きっとそう。映画愛好会が立ち上げる、となれば違ったのか。今さら考える。今さら。でも小さくても地元メディアとして誇りをもって仕事をしたいから、やっぱり自力でやるしかないのかもしれない。

大手の既存マスメディアより自由度が高い地元メディアとして何をどう伝えるか。悩む。
横浜ニューテアトルの長谷川支配人に相談してみたりもする。
「好きにおやりください。やってもやらなくても、どっちかに転びますよ。いい経験になりますよ」
潔すぎて脱帽。

だからやっぱり、走ってしまうのである。
by channelp | 2010-06-25 04:11
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