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第9地区



良い映画です。南アフリカを舞台に人種隔離政策を皮肉に、エイリアン隔離政策と強制移住。それをドキュメンタリータッチでリアルに描き出す合わせ技。
人間、資本主義社会、メディア、その汚さ、惨さ、身勝手さ、かなりはっきりと見せてくれます。
音楽も綺麗です。
ラストには疑問が残る、と一緒に行ったAnnちゃんが言ったのですが、それはあるかも。絶望回避して後味良く終わらせようとしたのかもしれません。重いまま終わらせてくれてもよかったのに。

オフィシャルウェブサイトでは、エイリアン警報とか言って、エイリアンが日本全国に出没した映像や、超国家機関のサイトも別に作られていて、悪乗りしすぎ感があり、少しがっかりしました。
本編がかなり社会派なので、ミーハーな演出で客層を拡大する狙いかもしれません。予告編映像もそんな感じでした。おそるべし広告戦略。映画を作る人と、売る人の考え方の違いということか。

だから私としては、予告編やウェブサイト見ないで劇場に行ってよかったです。見ていたら劇場行かなかったかもしれません。

映画自体は上半期で1番好きな作品になりそうです。

監督・脚本の二ール・ブロムカンプは南アフリカ出身の30歳、初監督作品というのを後から知って驚きました。




by channelp | 2010-05-21 23:56
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