人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< メディアリテラシーが必要な時代... ブログアクセスが1万を突破しました >>

「Twitterによる発言の流布と一人歩き」に寄せられたコメント

「Twitterによる発言の流布と一人歩き」に寄せられたコメント_e0149596_23535172.jpg
先日の記事「Twitterによる発言の流布と一人歩き」に2つのコメントをいただきました。

===記事「Twitterによる発言の流布と一人歩き」コメント欄から転載===
Commented by phoiming at 2009-11-30 16:05
おっしゃるとおりです。まち見世のトークを実際に聞いて、ツイッターログを読んだとき同様のことを感じました。140文字で投稿者が発信している場合は、それなりの形式で表現しようと発信側もコントロールできるのですが、誰かが媒介に入ると、もともと別の形式だったものを140文字に切り取らざるを得ないですね。書かれているとおり、改めて、一方公的で140文字というtwitterメディアのことを考えるべきなのでしょうね。

Commented by shimoyama at 2009-12-01 08:36
墨東まち見世2009のトークにおける中継は、細心の注意を払って行っているものです。
このような例に引き合いに出されることは、非常に迷惑です。まち見世の部分に関しては、削除していただきたいです。
===転載ここまで===

始めに述べたいのは、私はTwitterによる中継に批判的ではなく、むしろ積極的に行うべきであると考えています。ですが、その際、発信する(つぶやく)側も、受信する(つぶやきを読む)側も、注意すべきことがある、ということを伝えたいと思っているのです。

墨東まち見世トークを例に出させていただきましたが、これは知人とのメールのやりとりの中でこのページを題材に話をしたからという理由で、このTwitter中継についても同様に、批判しているわけではありません。

phoimingさんは実際に参加され、後からTwitter中継ログを見て、その感想を寄せていただきました。「誰かが媒介に入ると、もともと別の形式だったものを140文字に切り取らざるを得ない」というのは、まさにそのとおりだと思います。

私自身も、先日「かながわ朝市サミット」の「朝市による地域活性化シンポジウム」をTwitter中継しました(【ログ公開】「朝市による地域活性化シンポジウム」をツイッター中継)が、発言を頭の中でまとめ、タイプしている間に次の発言を聞き逃したりもしました。
それは、Twitter中継のログと、後日文字起こしをして配信した6本の記事と音声を聞くと明らかに、わかります。音声を聞くと、私が忙しくタイピングしている様子も聞こえます(笑)。
各地の朝市の状況と朝市の可能性について大場保男氏の基調報告
津久井の朝市について 梅沢勉氏の話
二宮町の朝市について 神保智子氏の話
横浜ポートサイド地区の朝市について 「濱の市」代表・坪倉良和氏の話
三崎の朝市について 三浦朝市協同組合理事長・土山繁夫氏の話
朝市は地域活性化に役立つのか?

shimoyamaさんからは、「中継は、細心の注意を払って行っているものです。このような例に引き合いに出されることは、非常に迷惑です。まち見世の部分に関しては、削除していただきたいです。」というお気持ちは察します。私の文章が批判的に伝わってしまったのかもしれません。削除に関しては、私個人のブログ内での表現なのでできませんが、大変申し訳なく思います。前述のとおり、Twitter中継の内容や、中継自体の批判はしていませんし、ログから伝わってくるトークの様子は非常に力強く、興味深いものでした。ただ、繰り返しになりますが、Twitterでの中継は、発言者以外の人が、その発言を140字の要約して、つぶやくものですから、いくら細心の注意を払っても、発言者の思いを全て伝えることは不可能だと思います。

Twitter社会論の著者で、メディアジャーナリストの津田大介さんは、10人の共著『Twitterの衝撃』(日経BP出版局編)で「Twitter中継は日本語から日本語からの翻訳である」と書いています。また、「そもそもTwitterの140文字という制約は、発信者にも受信者にも、言いたいことを全部言えているわけではない、というある種暗黙の共通認識を与えている」とも書いています。

Twitter中継に見る「発言の全ては伝わらない」「誤解や誤読が発生する可能性もある」という、この意識は、実はメールなどの文章のやりとりや、顔を合わせての会話でも大切にすべき、コミュニケーションの基本でもあると思っています。
by channelp | 2009-12-06 23:51
<< メディアリテラシーが必要な時代... ブログアクセスが1万を突破しました >>