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ハチャメチャアトリエ

e0149596_4191582.jpg「こどものためのハチャメチャアトリエ」にボランティアスタッフとして参加した。

毎月1回、ART LAB OVAが主催して、新横浜のラポール(障害者スポーツ文化センター)で、しょうがいのある子どもと兄弟を主な対象として行っている活動で10年ほど!続いている。

ホールに大きな大きなシートを敷いて、机に新聞紙をかぶせ、たくさんのダンボールを散らばせ、ペン・えのぐ・こども用ダンボールカッター・はさみ・画用紙などを机の上に並べる。

そして子どもたちを芸術家としてむかえる。

はじまる前、ART LAB OVAの蔭山ヅルさんのお話「こどもも、おとなもそれぞれ違うし、何がしょうがいか、っていうのも不思議な話で、たとえば日本人がアメリカに行って英語を話せなかったらコミュニケーションうまくできない。そういうとき私たちはしょうがいしゃなのかもしれないし、アメリカ人が日本に来て日本語話せなければ、これもしょうがいしゃなのかもしれない。でも、たとえ通じなくても、その人それぞれコミュニケーションの方法をもってるから」

コミュニケーションのワークショップはいくつか経験したけど、ファシリテートではなく、自由な形式のものは初めてだった。

こどもはいつも刺激をくれる。新しい感性や自由さ、楽しみ方。それにつられて私も新しい遊びをひらめいたりして、価値観を更新する。その応用を日常に生かす。

10人のこどもたちが来た。みんな思い思い遊び始めたり、遊び始めなかったり。
「コミュニケーションのサインはそれぞれ違って面白い。なにかサインを受け取ったら、なにか返してみるといい」
ズルさんは言っていたが、なかなか最初は難しい。
「わたしたちだって、言葉通じてるけど、ほんとのところは初対面じゃわからない。それとおなじだから」

そして、私は何して遊びたいんだろ。考えてみた。
ボランティアと言えども、ひとにあわせて遊んであげている、というのは嫌だ。よくない。
「やりたくないことを、やりたくない状態のまま、ただ処理すること」は、したくない。どんなときでも。

したいことを、したいときに、なるべくよいかたちになるように、するだけ。

結果、私は「引越しのサカイ」のダンボール箱を拾い、パンダの形にちぎった。ちぎり終わったところで、ふと思いついて、走り回っていた中学生くらいの男の子に差し出した。
彼はさっと受け取り、また走った。私は「おお、受け取った」と思った。
その彼は、落ちていた正方形のダンボール片の真ん中にセロハンテープでパンダを貼り付けた。
私は今度はじゃがいものダンボール箱から「いも」の部分をちぎって渡した。彼はそれも貼り付けた。

そうやって、私がちぎったパンダ、いも、SAPPORO(飲料の箱のロゴ)、「おとしあな」「3すすむ」(古ダンボールに書いてあった落書き)、彼が見つけてきたチーズの空き箱や、割りばしが貼り付けられて作品は完成。帰り際、彼のお父さんが、作品を手にした彼の写真を撮った。
会話といえば、ダンボールの山の中に隠れた彼に「寝てるんですか?」「寝てません」「起きてますか?」「起きてます」そのくらいで、あとは、なんとなく笑ったりしたくらい。

不思議に体や脳がすんなり受け入れるなにかが、あった気がした。コミュニケーションとはそういうことかも。

6月、戸塚の横浜フォーラムで講座を2つすることになった。一つは「リラックス・呼吸・発声」、一つは「自己PR・撮影・web」というキーワード。一つ目に関してはコミュニケーションも関わってくる。今日の経験はよかった。そういえば講師(って言葉は大それていてなじめない)の仕事は久しぶりだ。気合の出し入れをしなければ。最近は本当に、いろいろ後押しをしてくれる人によって助けられている。

そう、アートは、芸術は、美術教育を受けた人のものだけではない、という気持ちも最近どんどんどんどん大きくなっている。教育という壁は、いらない。
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ラポールの奥に見えるのは日産スタジアム。行く途中、マリノスのユニホーム、パラソルや傘をもつ人をいっぱい見かけた。
by channelp | 2009-04-30 04:23
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