シネマ・ジャック・アンド・ベティで23日(金)まで公開中。 やっと観れた。VJとは、ビデオジャーナリスト。 2007年9月27日、日本人ジャーナリスト長井健司氏がビルマ(ミャンマー)の反政府デモを取材中に射殺された映像や写真がいち早く日本でも放送されたこと、記憶の彼方にでも覚えている方は多いのではないだろうか。 「この映画は、ビルマ国内で密かに撮影された映像でつくられている」 1960年代に軍事クーデターにより独裁政権がつくられ、1988年に反政府デモなどの民主化運動が起こるも、反政府デモ参加者3000人が殺され、民主化指導者アウンサンスーチーが拘束・軟禁。 その後も変わらぬ情勢に、 「デモの最前線に立ち、殺された若者たちは勇敢だった。しかし、その死は無意味だったように思う。」 映画の冒頭で、衛生テレビ放送局「ビルマ民主の声(Democratic Voice of Burma)」の創始者が語る。 ならば国内の悲惨な現状を世界に伝えること。危険を覚悟で数人のビデオジャーナリストが潜伏し、取材し、インターネットを使って国外の拠点に映像を送った。 2007年秋、軍事政権下のビルマで、多くの僧侶がたちあがった。反政府デモは大きく広がり、僧侶達は軍に捕らえられ、暴行を受け、川で死体が発見された。仏教徒にとって、僧侶への暴行は許されるべきことではない。多くの民衆が僧侶とともに立ち上がり、僧侶を守るための人の鎖をつくって、政府軍に対抗した。日本人ジャーナリスト長井健司氏が射殺された。 現地を取材中のジャーナリストたちからの電話の声と映像で綴られた90分。 拠点としていた家を秘密警察に押さえられ、3人のジャーナリストは拘束。終身刑が科せられたらしい。直後、危険を回避するため取材班は解散。 現在も活動を続けている「ビルマ民主の声(Democratic Voice of Burma)」 http://www.dvb.no/ 私が「ビルマ民主の声(Democratic Voice of Burma)」を知ったのも2007年で、当時は毎晩アクセスし、事実の重さを受け止め、見ていることしかできない苛立ちと苦しさを感じたことを覚えている。 反政府デモの様子、勇敢な僧侶や民衆の姿、発砲する軍隊、射殺され路上で倒れた長井さん、川で見つかった僧侶の死体、衝撃的な写真、その危険と悲しみが目前に迫っている現地の人々の恐怖。 今回、映画を観たことで、もうひとつ恐怖を覚えた。2007年、これほど胸に響いた事実が、私の中で過去の小さな記憶となってしまっていたことだった。 Wikipediaには、 「2010年6月4日、中東の衛星テレビ局「アル・ジャジーラ」がミャンマー軍政が核兵器開発に着手した証拠があると報道した。また、オーストラリアの新聞「シドニー・モーニング・ヘラルド」によると、ミャンマーは北朝鮮の協力を得て、2014年までに原子爆弾を保有することを目指しているという。」 と書かれている。 情勢は変わらず、核保有により悪化の恐れもある。 ビルマVJ 消された革命 公式HP http://www.burmavj.jp 参考 検閲に勝つ『ビルマ民主の声』放送局(JANJAN) http://www.news.janjan.jp/world/0603/0603010085/1.php
by channelp
| 2010-07-26 12:15
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